長谷川豊の「番組降板はネット民のせい」という主張について考える
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さんが
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」
とか言って炎上、様々な番組を降板する形となっています。
まず、この発言に関して、糖尿病患者である僕の見解は「半分は正論」です。
ろくに働きもせずギャンブルで生活して、糖尿病で毎月多額の治療費を使う僕なんて殺した方が世の中のためです(・∀・)。
ただ、糖尿病の治療費が高いことに疑問を感じています。
簡単に診察してお薬を貰うだけで、月に1万円近くの実費負担をしています。
まず、医者の報酬・薬の値段を適正価格にした上で「自業自得の病気は自己負担」という議論をすべきでしょう。
俺が降板させられたのはネット民のせい
という主張を昨日ブログにUPしました。
ここに飛びついたのが、ネットに張り付いている人たちでした。 ベッキーちゃんの時と同じですね。 テレビ上に出ている人間を引きづり降ろすまでがゲームの人たちです。
すでに弁護士先生のもとに、ほとんどのキャプチャーが保存されていますが、先頭に立つ「ごく数人」のゲーム感覚の人間か、歪んだ(自称)政治運動家たちが1日に数百というリツイートをしながら
「テレビ大阪の『ニュースリアル』のスポンサーの窓口の電話番号とメールの送付先はこちら!」
「電話してみると悪くない対応です!あと一息です!」 「あくまで感情的にならずに!『ご意見』『お知らせ』というスタイルを取りましょう!」
「透析患者のご家族で、長谷川のブログでいじめを受けた、と伝えると効果的!」
「透析患者は高齢者だらけです!息子か娘と名乗るのがいいかと!」
スポンサーさんはテレビ大阪にすぐに抗議。
そのスポンサーさんは番組の審議委員長などもされている非常に影響力の強い方ですから、あとは想像に難くありません。
突然の電話。 突然の番組降板の通達。
(中略)
これはもう、このブログを読んでる人はみんな分かってる範囲なんですけれど、改めて皆さんに今のこのネット社会の現状を知って欲しいと感じました。
古い会社の上層部とか…特に経営陣なんですけれど、未だにあんな連中のメールや「抗議文」とか言ってる「ネット上のリンチ遊び」を…真面目に受け止めてる人たちが結構いるんです。
ほら? 今の経営陣、ネット知らない世代でしょ? なので、これからもこの状態は続くと思っておいてください。
言葉ひとつ、ネットの発言一つ、ツイッター一つで、タレントさんなんて誰でもテレビからも抹殺できる時代なんです。
そして、それを受けて、これからはますますタレントさんや芸人さんも含めて、何にも言えないようになるでしょう。
もう、個人的なTwitterでも何も言わない方が良いです。何でも「狩られる」時代です。
ベッキーちゃんなんて、相手の元奥さんが許しても、未だに叩かれ続けてますしね。意味わからん。
そして、ネット上のみんなも、ちょっと聞いてほしい。 乗っかって、 僕を叩いて、 ご覧のように僕はテレビの仕事を失いました。
これでみんなに何か残ったか? 君らに何かプラスがあったか?
君らがネットにうっ憤を晴らすしかできなくなったのは、社会のせいじゃない。
君ら自身の性格や努力不足のせいだ。 下らないネットいじめに乗っかって、必死にパソコンを打つの、いい加減もう辞めときな。
言いたいことや不満があるなら、これからは直接僕に言いに来い。そんなことまではする気はないだろ? そんなことより、一緒に社会保障の改善策、考えようぜ。
みんなならすごいアイデア出せる。必ず。
かなり勘違いされているように見えます。
降板したのはネット民のせいではなく、長谷川豊氏の需要の問題です。
極端な話、ダウンタウンの浜田は不倫してもテレビに出続けられるわけ。
フジテレビアナウンサー時代の仕事を見る限り、アナウンサーの実力は標準的かと思います。
でも長谷川氏よりもレベルの低いアナウンサーは沢山いて、「不快にならない」というレベルすらクリア出来ない人も居るのが現状です。
ゆえに横領でフジを退社した後も、アナウンサーの仕事が回って来たのは自然だと思います。
ただ、「長谷川豊じゃなければ駄目」という理由もありません。
ネット上では単なる炎上芸人ですが、視聴者は「1出演者」としか見てないわけ。
使われる理由が無い限り、ちょっとでも不祥事を起こせば首を切り替えられるのは当然かと思います。
ブログとテレビ出演は大きく違う点
もう一つの勘違いはブログというメディアとテレビというメディアを一緒に考えてしまっている事です。
ブログは基本的には個人でやるので、責任は全て個人に帰属します。
グーグルアドセンスを貼っているブログはグーグルのガイドラインを遵守しますが、逆にそれさえ守っていれば何を書いてもアドセンスはお金を払ってくれるありがたい広告です。
一方テレビのお仕事はTV局・スポンサーがいて始めて成立します。
フリーアナウンサーではあるものの、所詮は雇われの身です。
「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」 なんてテレビで言えますか?
テレビでアナウンサーの仕事が欲しいのなら、普段の発言から気をつけるのは当たり前。
「ブログで収入稼ぐから、テレビ出演なんてオマケ」という考えならグーグル基準だけ守って発言すればいいわけです。
ネットの世界ではアンチが騒ぐことにより記事が拡散し、それがどんなに酷い発言でもグーグルアドセンスから広告収入が貰えます。
一方でネット以外だと非常識発言する輩に「お金を払いたい」と思う人は居ません。
単にその違いだけです。
長谷川豊さんは昔から炎上商法で売名行為をやっているわけですから、アンチに感謝しているはず。
今回のブログ記事を見る限り、アンチに燃料を投下して更に炎上路線を歩むつもりのようです。
それならば社会的な仕事は無くなって当然だと言えます。
つまり、望んで今のような境遇になったわけですから、自業自得です。