※個人の感想です

ギャンブル生活者であるメタボ教授が働かずに生きて行く様子を伝えるブログ

東京ゲームショウのコンパニオン問題について考える

先日東京ゲームショウが行われましたが、ゲーム業界ではこういう記事が話題となっています。


私自身も今回の東京ゲームショウはビジネスデイ含めて計4日間 ずっと会場にいて、いっぱいお仕事してたわけですが。

年々エスカレートしてきているように感じるので。 どうしてもここでひとつ。

ゲーム業界の皆々様にお伝えしたいことがありまして。 あのー。

そろそろ。 “キャバクラゲームショウ”やめませんか?

(今回もそうでしたが)ここ数年、色んなメーカーブースを 回ると常に大盛況!それはいい。

それ自体は実に喜ばしいこと。
けどね。
“なんか通路をふさぐほど人だかりができてるなー。” って、思って近づいてみると。

みんなブースのコンパニオンさんを撮影してる

いや、もちろんね。
ブースの“彩り”なんでしょう? わかってますよ? そんなことは。


けどさ。 元々はきっと各メーカー、各タイトルの世界観なんかを 表現したコスプレ衣装などで、着飾ったモデルさんや コンパニオンさんの力を借りて、ブースの盛り上げや 雰囲気作りの為にやっていたと思うんですよ。

ゲームの世界観にあった、コスプレ衣装などが非常に 豪華で。もちろんその会場のその日じゃないと、二度と 見れないものかもしれない。

だから、写真に収めよう。 たぶん、最初はそんな感じだったんじゃないかと思うんです。

けど、最近って・・・。 


それとは別に、というか“それ以上に”各メーカーの コンパニオンさんの衣装、露出が高すぎません? いや、ほんとに一部の方から“野暮なこと言うな”という 声が聞こえてきますが(笑)。

言わせて下さいよ。 ゲーム業界のひとりの人間として。

“いつからゲームショウは露出の高いコンパニオンさんで 人を集めるようになったんですか?”

“我々が作っているのはゲームソフトで、その発売前の最新作 を入場料を払ってまで来場してくれるお客さまにお披露目する 場所だったんじゃないんですか?”

“我々が作るゲームソフトはそんなにも頼りないですか? ゲーム以外の目的を作らないと人に注目してもらうことが できないんですか?”

 

東京ゲームショウの動画や画像を見ると、
確かにこのブログでは写真を転載出来ないようなコンパニオンさんもいらっしゃいました(アドセンスの規約上)。

 

コンパニオンを使う理由

マスコミの方々の目の保養のため。

東京ゲームショウは一般入場もありますが、ゲームメーカーが見ているのは「いかにマスコミに大きく取り上げられるか」だと思います。

メディアの記者がオッサンばかりだから、オッサンを引き寄せる趣向を凝らすのでしょう。

記者に対してゲームで満足させなくても、コンパニオンで満足させればいい記事を書いてくれたりするわけです。

 

そういう手法は何もゲーム業界に限った事ではありません。

他の分野でも同じような手法が使われています。

展示会とは本来ユーザーのためではなく、仲介してくれる業者さんやマスコミを接待するための場所です。

 

一方で一般の入場者はコンパニオンを見に来たわけではなく、ゲームを見に来たはず。

そこの違いは大きいと思います。

 

ただよく考えてみると、ユーザーに新製品を伝えるなら、わざわざ展示会場に足を運んで貰って入場料も取るという発想が間違いです。

新製品を伝えるなら、大半の事はネットで出来ます。

ネットじゃ伝わらないVRをアピールしたいなら、人が集まる場所に出向いて体験ブースを作るくらいの事をすべきでしょう。 

ユーザー=オッサンとは限らない

ゲームって老若男女が遊ぶもので、ターゲットが広いです。

マリオみたいな大正義的立ち位置なら兎も角、大半のゲームは対象とするユーザー層というのがあると思います。

そこにアプローチしないと売れません。

 

年末にはFF15というビッグタイトルが控えていますが、「昔FFをやっていたけど今やってない」人はFF15の存在すら知らないと思います。

そういう休眠層を掘り起こすために
何が出来るかを考えるべきです。

 

具体的にはターゲットになる層がゲーム以外に何をやっているかをリサーチする必要があります。

例えば仕事が忙しくて飲みに行くことしか楽しみが無いサラリーマンなら、飲み屋に何かしらのヒントがあるはずです。

子育てに忙しい主婦なら子どもに突破口があるのは言うまでもありません。

 

今どき東京ゲームショウのように、受け身でユーザーを待つ姿勢というのは時代遅れだと思います。

展示会を開くにしても、マスコミではなく、ゲームとは関係がないブロガーやyoutuberを招いて新規層の発掘を目論む方が効果的です。

そういう展示会ならコンパニオンなんて必要ありませんし。