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※個人の感想です

ギャンブル生活者であるメタボ教授が働かずに生きて行く様子を伝えるブログ

サッカーを見て「誤審だ、ビデオ判定しろ」と言う人に読んで欲しい話

サッカーのロシアワールドカップ予選「日本対UAE」は1-2で敗れました。

その試合で話題となっているのは浅野の幻のゴールです。

 

 

これは入ってますねえ

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それで日本中のサッカーファンが「ビデオ判定導入しろ」と言っているわけです。

誤審の定義

ゴールかどうかの判定は審判が下します。

そのため、審判が見た角度によってはゴールに入っていても、入っていないように見えたりするわけです。

本来は審判の判断を尊重すべきだと思います。

 

今回は横からの映像が残っていて

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入っているように見えますが、あくまで非公式の映像なのでこれが正しいとは限りません。

 

 

例えばこの競馬のレース、最後は2頭のデットヒートになりますが、どちらが勝ったように見えるでしょうか。

一見、奥のオレンジ帽の馬が勝ったように見えますが、結果は手前のピンク帽の馬が勝っています。

これは誤審でも何でもなく、TVカメラの位置の問題です。

正確な真正面からの映像では無いので、事実とは異なる見え方をします。

それを考慮しても今回の浅野のシュートは入っているように見えますが、TV中継の映像を見て誤審と騒ぐのは本来間違いです。

ゴールの判定は中継カメラだと不十分なので「ホークアイ」という専用カメラ8台で判定したり、「ゴールレフ」という磁気検知方式の技術をサッカー界は推進しています。

コスト

ビデオ判定を導入しない理由はコスト的な面もあるはずです。

サッカーはフィールドが大きく、ボールを持った選手以外の動きも重要なので、正確な判定をするために必要なカメラは膨大な数になります。

先述したホークアイやゴールレフも設置費用は1競技場あたり約1600万円です。

それに加えて高額のメンテナンス費用も発生するでしょう。

そのため、「審判の尊厳」という建前で、ビデオ判定導入を遅らせているのも理解出来ます。

 

ただ、それではいつまで経っても進歩しません。

日本のプロ野球なんかは昨日も酷い誤審がありました。

明らかな三振ですが判定は「バットに打球が当たったのでファール」です。

1塁審判も見ていたはずですが、判定は覆らず、最終的にはこの誤審により得点につながっています。

審判の削減

審判のお給料も馬鹿にはなりません。

審判を削減するためにビデオ判定中心の裁定システムを導入すれば多少はコスト面に余裕が出来るでしょう。

 

いい事例として私の専門分野であるNASCARというアメリカのローカルモータースポーツがあります。

 

かつてはピット作業での不正を監視する審判が居ました。

 

白い服を着た人が審判です。

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2人が監視しています。

当時のNASCARの出走台数は43台でしたので、86人も審判が居ました。

流石に「人件費高杉」という事で、2人居たのを1人にして、現在はビデオ判定を用いて現場に審判は居ません。

大きなコスト削減です。

 

しかし問題も出てきます。 

現場の審判を無くした結果、新たな不正が横行しました

まずタイヤに付いている5本のラグナットを4本しか締めないチームが現れます。

その方がピット作業を早く終える事が出来るからです。

監視カメラの解像度に限界があるため、暫くは誰も気が付きませんでした。

現在は、稀に抜き打ち検査を行って対応しています。

 

また、ピット作業中にカメラの死角で違反改造をするチームが出てきました。

万引き犯のような一瞬の犯行で、大した改造は出来ませんが、違反は違反です。

これについては現状イタチごっことなっています。

 

つまり

・間近で確認する必要があるプレー

・カメラの死角が発生するプレー

は現場の審判が必要だと言えるでしょう。

 

サッカーの場合はカメラの配置が完璧なら上記の人員が必要ありません。

オフサイドの判定を考えても主審・副審(映像審判)の2人だけで十分だと思います。

 

そういうコスト削減案まで出さないとビデオ判定は広がらないはずです。 

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